日々雑録

40歳、書籍編集者の日記です。

月経がなくなればいいのにという夢

初潮がきて以来、必要な理由はもちろんわかっているんだけど、毎月「月経がなかったらいいのに」と思ってきた。月経前から肌は荒れ、お腹を下し、だるくなってむくむし眠いし(いわゆるPMS)、月経中はお腹と腰が痛いし、やっぱりだるくてむくむし眠いから。ピルも試したけど飲み忘れるし、鎮痛剤を飲んでやりすごすこと幾年月。

子どもはひとりと決めたし、もういよいよ本当に「月経なくなれ!」と思っていた昨年6月頃、小児科医の森戸やすみ先生がミレーナをすすめてくれた。

ミレーナというのは、約3㎝のT字型をした子宮内に装着する子宮内システム。ひとたび装着すると、約5年ものあいだ黄体ホルモン(プロゲステロン)を持続的に出し続けて子宮内膜を薄く保つことで、月経過多や月経困難症を改善し、避妊効果もある(※1年間に妊娠する確率は約500人に1人)。黄体ホルモンの効果は局所的(子宮内だけ)なので卵巣からのホルモン分泌は保たれるし(普通の無月経のときに起こりえる健康上の問題もなく)、過多月経と月経困難症に対しては保険適用になったので、適応があれば1万円くらいで装着できる……なんてよい話!

さっそく、森戸先生に教えてもらった「四季レディースクリニック」を予約した。まずは月経の仕組みを丁寧に説明していただき、それから内診で装着に問題がないことを確認してもらって、いざ装着。出産は帝王切開だったので子宮口が開きにくいかもしれず、装着するときの痛みが心配だったけど、軽く耐えられる程度だった。装着後の痛みは、ほぼなし。

それからの数か月は事前に説明された通りだらだらと出血があったものの、今では出血もほぼなく、月経痛や月経過多から解放されて、すごく快適。あんなに痛かったのは、なんだったんだと思うほど。約20%のひとは時間の経過とともに出血がなくなるそうで、旅行やプール、温泉の予定も入れやすくなった。局所的なものなのでPMSにはきかないとされているけど軽くなったような気がするし、肌荒れもマシになったような。

装着後はなんらかの異常がない限り、1~3か月後に健診を受け、あとは1年ごとに健診を受けるだけ。定期的に内診を受けられて安心だし、何か体調等に不安があれば相談できていい。もちろん、いつでも取ることができる。

思い返せば、私の母も月経過多で月経困難症だった。私が中高校生になってもつらそうで「月経がなくなればいいのに」「妊娠したいときだけでいいのに」と言いあったことを思い出し、ミレーナの話をしたらとても驚いていた。「親子二代の夢がかなったね」と言うと、笑ってうらやましいとのこと。母の時代にも、あったらよかったのにな。

 

<おすすめクリニック>

〇四季レディースクリニック

http://4season-cl.com/

人形町にある江夏亜希子先生のクリニック。

月経の仕組みの話も丁寧にしてくれて勉強になった!

 

〇丸の内の森レディースクリニック

https://www.moricli.jp/

新丸ビル9階にある宋美玄先生のクリニック。

優秀かつ気さくでやさしいので安心できる。

 

※ミレーナの公式サイト

https://whc.bayer.jp/mirena/index.html